ダイエットで一番つらいものの一つが、空腹です。

「夜になると食べたくなる。」「仕事中ずっとお腹が空く。」「3日我慢して、4日目に爆食。」そんな状態なら、意志が弱いと決めつける前に、食事設計そのものを見直してみましょう。

この記事の結論

空腹対策では、

  1. カロリーを削りすぎない

  2. タンパク質を確保する

  3. 低エネルギー密度食品を使う

  4. 野菜・きのこ・海藻などを使う

  5. 水分を摂る

  6. 食事回数を自分に合わせる

  7. 高カロリー食品を視界から減らす

  8. 睡眠を確保する

などを組み合わせます。

まず確認:カロリーを削りすぎていない?

TDEE:2600kcal。摂取:1300kcal。こんな状態なら、空腹が強くても不思議ではありません。ダイエットは、我慢できる限界まで食事を減らすゲームではありません。

10〜20%程度から始める

TDEE:2500kcal。なら、約2000〜2250kcal程度から始める方が、1300kcalにするより続けやすいでしょう。

タンパク質を確保する

タンパク質は、筋肉維持だけでなく、空腹対策にも利用できます。

RCTのメタ分析では、タンパク質の多い食事が短期的に空腹を下げ、満腹感を高める傾向が報告されています。長期的な食欲への影響については結果がより不確実です。(参考文献参照)

朝食にタンパク質

例えば、

パターンA

菓子パンだけ。より、

パターンB

卵
+ヨーグルト
+ご飯

のように、タンパク質を含める方法があります。

低エネルギー密度食品を使う

エネルギー密度とは、食品の重さに対してどれくらいカロリーがあるかです。例えば、ポテトチップス100g。野菜スープ500g。では、同じ重さあたりのカロリーが大きく違います。

低エネルギー密度の食事は、量を食べながらエネルギー摂取量を抑える助けになり、満腹感の面でも有利な可能性があります。(参考文献参照)

使いやすい食品

  • キャベツ

  • 白菜

  • もやし

  • ブロッコリー

  • 小松菜

  • きのこ

  • 海藻

  • 野菜スープ

など。

汁物を使う

夕食前や食事中に、野菜スープ、味噌汁、わかめスープなど。食事の量を増やしやすくなります。

食物繊維も活用

食物繊維は、満腹感との関係が研究されています。ただし、「食物繊維なら何でも必ず空腹を止める」というほど単純ではありません。

系統的レビューでは、食物繊維の種類によって食欲・摂取量への影響にばらつきがあり、多くの急性試験では明確な効果が見られなかった一方、一部の粘性の高い食物繊維などでは効果が報告されています。(参考文献参照)

食物繊維源

  • 野菜

  • 果物

  • 豆類

  • 海藻

  • きのこ

  • オートミール

  • 全粒穀物

など。

大量に食べすぎない

急に食物繊維量を増やすと、

  • お腹が張る

  • ガス

  • 腹痛

などが起きる人もいます。少しずつ増やしましょう。

水分と間食を上手に取り入れる

空腹と喉の渇きを、混同することもあります。特に運動量が多い人は、定期的に水分を補給しましょう。

カロリーゼロ飲料は?

甘味料入りゼロカロリー飲料を使う方法もあります。ただし、人によっては、甘いものが欲しくなると感じることもあります。自分に合うかで判断しましょう。

コーヒー・お茶

無糖の、

  • コーヒー

  • 緑茶

  • 炭酸水

なども、食事の合間に使えます。ただし、カフェインの摂りすぎや、夜の睡眠への影響には注意します。

間食を入れる

「ダイエット中は間食禁止」にする必要はありません。むしろ、夕食前に空腹が爆発するなら、午後に、

  • ギリシャヨーグルト

  • プロテイン

  • ゆで卵

  • 果物

などを入れる方法があります。

300kcalの爆食を防ぐための100kcal間食

例えば、15時にヨーグルト100kcal。その結果、夜の菓子500kcalを防げる。なら、食事管理としてはプラスです。

食事のリズムと生活習慣を整える

1日3食が楽な人。4食が楽な人。2食が楽な人。個人差があります。ISSNのレビューでも、食事頻度そのものより持続可能なカロリー管理の方が重要です。(参考文献参照)

朝食を食べるべき?

朝食を食べないと爆食する人なら、食べる。朝食を抜いても、昼・夜を普通に管理できるなら、無理に食べなくてもいい。という考え方でOKです。

好きな食品を完全禁止しない

例えば、チョコレート禁止。ラーメン禁止。パン禁止。となると、かえって食べたくなる人もいます。一日のカロリーの中に、少量取り入れる方法があります。

高カロリー食品を家に置きすぎない

空腹のとき、目の前に、ポテトチップス
チョコ
クッキー

が大量にある。これはかなり厳しい環境です。「意志力で勝つ」より、そもそも大量に買わないという環境調整も使えます。

大袋より小分け

食べるなら、大袋をそのまま持ってくるのではなく、小皿に出す。これだけでも量を把握しやすくなります。

睡眠も重要

睡眠不足だと、食欲や食行動へ悪影響が出る可能性があります。減量中だからこそ、睡眠を削って有酸素運動する、という方法は慎重に考えましょう。

夜に空腹になる場合

まず、昼食と夕食の間が、7〜8時間空いていないか確認します。その場合、15〜17時ごろに、

  • ヨーグルト

  • プロテイン

  • バナナ

  • ゆで卵

などを追加できます。

寝る前にお腹が空く

その日のカロリーが余っているなら、

  • ヨーグルト

  • 牛乳

  • プロテイン

  • 果物

などを使えます。「夜だから絶対食べない」にする必要はありません。

空腹を0にするのは難しい

カロリー赤字を作っている以上、ある程度空腹になる日はあります。目標は、空腹を完全消去することではなく、続けられるレベルまで下げることです。

満腹感だけでは痩せない

空腹を減らす食品が、必ず大きな体重減少につながるとも限りません。

満腹感を高める介入を検討したメタ分析では、体重管理への有益な可能性が示されていますが、因果関係を明確にする研究はまだ必要とされています。(参考文献参照)つまり、最終的には、カロリー赤字を維持できるかが重要です。

むきまる式空腹対策

空腹が強かったら、

STEP1

カロリー赤字が大きすぎないか確認。

STEP2

タンパク質を確認。

STEP3

野菜・スープなどを追加。

STEP4

午後の間食を追加。

STEP5

睡眠確認。

STEP6

まだ厳しいなら100〜200kcal増やし、減量速度を少し落とす。です。

よくある質問

お腹が鳴ったら脂肪が燃えてる?

空腹感だけで脂肪燃焼量は判断できません。

炭酸水は使える?

無糖ならカロリーを増やさず飲めます。

ガムは?

無糖ガムなどを使う人もいます。

プロテインで空腹対策していい?

一日のタンパク質・カロリー内なら使えます。

まとめ

ダイエットの空腹は、意志力だけで我慢する必要はありません。

使える方法は、適度なカロリー赤字
+
タンパク質
+
低エネルギー密度食品
+
間食
+
水分
+
睡眠

です。長く続けられる形に調整しましょう。