筋トレを始めると、「いつ身体変わるんだろう?」と思いますよね。1週間。鏡を見る。変化なし。2週間。もう一度見る。「全然変わってない……。」でも安心してください。筋肉の見た目は数日で劇的に変わるものではありません。
初心者なら、まず数週間で筋力の変化を感じ、2〜3か月程度から身体の変化を確認しやすくなり、半年〜1年単位でより大きな違いを見るくらいの長期目線で考えると現実的です。ただし、この期間にはかなり個人差があります。
正常です。
この記事の結論
筋トレによる変化は、筋力アップと筋肥大を分けて考える必要があります。初心者の場合、
最初の数週間
筋力が上がり始めることがある。
1〜2か月
筋肥大が測定され始めるケースがある。
2〜3か月以降
本格的な筋肥大を確認しやすくなる。
半年〜1年
継続できれば見た目でもより大きな差が出てくる。というイメージです。ただし「全員が○週で○kg筋肉が増える」という決まりはありません。
筋力は筋肉より早く伸びることがある
筋トレ初心者は、身体の見た目がほとんど変わっていなくても、扱える重量がどんどん伸びることがあります。これは、筋肉そのものが増えるだけでなく、
動作に慣れる
筋肉をうまく動員できるようになる
フォームが改善する
といった適応も起こるためです。
12週間のレジスタンストレーニング研究では、種目によっては男性で2週、女性では4週など比較的早い段階から1RMの有意な増加が確認されています。(参考文献参照)
そういうことです。
筋肉サイズはいつ増える?
ここは測定方法によって難しい部分です。トレーニングを開始すると、筋損傷や炎症、水分変化などによって、一時的に筋肉が大きく測定される場合があります。そのため、トレーニング開始直後のサイズ増加=すべて新しい筋肉
とは限りません。
最初の数回は「むくみ」が含まれる可能性
筋肥大の発達過程をまとめたレビューでは、トレーニング初期、特に最初の数回では、筋サイズ増加の多くが筋損傷に伴うむくみで説明される可能性が指摘されています。その後、約10セッション以降に小さな筋肥大が現れ、
約18セッション以降では、より明確な筋肥大が観察されるというモデルが提案されています。(参考文献参照)ただし、「18回目の筋トレで必ず筋肉がつく」という意味ではありません。研究結果をまとめた一つの考え方です。
週3回なら18セッションは約6週間
例えば、週3回筋トレするなら、18セッション=約6週間。週2回なら、約9週間です。したがって、1〜2か月程度から筋肉量の変化が測定され始めてもおかしくないということになります。
ただし、目で見て分かる変化にはさらに時間がかかる可能性があります。
3か月続ける意味
筋トレ研究では、
8週間
10週間
12週間
16週間
などの期間がよく使われます。つまり身体の変化を見るなら、少なくとも2〜3か月程度は一つの区切りにしやすい期間です。「2週間で見た目が変わらなかった」だけで、効果なしと判断するのは早いでしょう。
じゃあ3か月でムキムキになれる?
これは別の話です。3か月でも変化は期待できます。しかし、SNSで見るような大きな身体へ、初心者が誰でも3か月で変身できるわけではありません。筋肥大への反応にはかなり個人差があります。(参考文献参照)
筋肉がつく速さには個人差がある
同じトレーニングでも、大きく成長する人、平均的に成長する人、変化が小さい人がいます。その理由として、
遺伝的要素
元の筋肉量
トレーニング経験
年齢
性別
食事
睡眠
トレーニング内容
生物学的反応
など多くの要因があります。だから、友達が3か月で変わった=自分も同じ3か月で同じ変化とはなりません。
「何kg筋肉が増える?」は簡単に言えない
ネットでは、「初心者なら1年で○kg」といった数字を見ることがあります。しかし研究から、すべての人に使える正確な筋肉増加速度を決めるのは難しいです。測定方法も、
DXA
MRI
超音波
筋生検
除脂肪量
などさまざまで、それぞれ同じものを測っているわけではありません。したがって、「毎月筋肉が500g増える」のような予測を確定値として扱わない方がいいでしょう。
見た目が変わるのは筋肉だけではない
身体の見た目は、
筋肉量
体脂肪
姿勢
パンプ
水分
グリコーゲン
などでも変わります。そのため体重が増えて筋肉も増えていても、体脂肪もかなり増えていると筋肉の輪郭が分かりにくくなることがあります。
毎日鏡を見ると変化に気づきにくい
自分の身体は毎日見ています。そのため少しずつ変わっても気づきにくいものです。おすすめは、月1回程度、同じ条件で写真を撮ること。例えば、
同じ場所
同じ照明
同じ時間
同じポーズ
同じ距離
で撮影します。3か月後に比較すると変化が分かりやすくなります。
体重も平均を見る
体重は、
昨日65.0kg
今日65.8kg
明日64.9kg
のように動きます。これは筋肉が1日で増減しているわけではありません。
水分
塩分
炭水化物
食事量
排便
などで変わります。1週間平均などで見ると傾向が分かりやすくなります。
筋トレ記録も成長指標
見た目だけではなく、使用重量・回数も記録してください。例えば、
1か月目
ダンベルプレス
20kg×8回
3か月目
24kg×10回になっていれば、パフォーマンスは明らかに上がっています。もちろん重量増加=全部筋肥大とは限りません。しかし良い成長指標の一つです。
筋肉が増えにくい条件
例えば、
カロリー不足
タンパク質不足
トレーニング量不足
いつも楽すぎる
記録せず進歩がない
睡眠不足
などが重なると、筋肉の増加は遅くなる可能性があります。エネルギー不足については、除脂肪量増加を妨げることがメタ分析でも確認されています。(参考文献参照)
1か月で判断しなくていい
筋トレを始めて、1か月で期待通り変わらなかった。これは失敗とは言えません。筋肉づくりは、数か月〜数年続けるものです。まず3か月。次に半年。その後1年。という単位で考えると、焦りにくくなります。
初心者の目安
あくまで実践上のイメージですが、
0〜1か月
フォーム習得。
筋力が伸び始める。
1〜3か月
トレーニングに慣れ、筋サイズにも変化が現れ始める。
3〜6か月
写真やサイズ測定でも変化を確認しやすくなる。
6〜12か月
継続できれば、開始時との違いがより大きくなる。ただし個人差があります。これは保証された期限ではありません。
よくある質問
筋トレ1か月で見た目は変わる?
人によっては変化が出ますが、1か月で大きな変化がなくても珍しくありません。
3か月で筋肉はつく?
適切な筋トレと食事を続ければ、筋肥大が起きるには十分な期間です。ただし変化量には個人差があります。
半年やればかなり変わる?
トレーニング・食事・回復が整っていれば、開始時との差を感じやすくなる期間です。ただし「必ずこのくらい変わる」という保証はできません。
筋力が伸びれば筋肉も増えている?
必ずしも完全一致しません。初心者では神経適応や技術向上によって筋肥大以上に筋力が伸びる場合があります。
まとめ
筋肉がつくまでには、時間が必要です。初心者では筋力が比較的早く伸びても、目に見える筋肥大はよりゆっくり進みます。まず、2〜3か月を最初のチェックポイントにし、その後、
半年
↓
1年
と長期で見ていきましょう。
