「筋トレしてるのに身体が細い。」「かなり食べているつもりなのに体重が増えない。」「もっと胸板や腕を太くしたい。」そんな人が最初にやるべきことは、特殊なサプリを探すことではありません。基本は、

食べる
+
筋トレする
+
回復する
+
記録する

です。

プロテインだけ大量に飲んでも、食事全体が不足していれば十分ではありません。

この記事の結論

細身体型から身体を大きくしたいなら、

  1. カロリー不足を避ける

  2. タンパク質を十分摂る

  3. 筋トレで重量・回数を伸ばす

  4. 体重をゆっくり増やす

  5. 数か月〜1年単位で継続する

この5つを行います。

「食べても太れない」は本当に食べている?

まず確認したいのが、実際の摂取カロリーです。本人は、「めちゃくちゃ食べている」と思っていても、1週間平均で見ると維持カロリー程度、というケースがあります。

まず1週間だけ食事を記録する

最初から一生カロリー計算する必要はありません。まず1週間、

  • 朝

  • 昼

  • 夜

  • 間食

  • 飲み物

を記録します。すると、思っていたより少なかった、ということがあります。

カロリー不足だと筋肉を増やしにくい

エネルギー不足を伴うレジスタンストレーニングでは、エネルギー不足がない場合と比較して除脂肪量の増加が低下することがメタ分析で示されています。(参考文献参照)身体を大きくしたい人は、慢性的なカロリー不足を避ける

ことが重要です。

どれくらい食べる?

まず現在の維持カロリーを把握し、+200〜300kcal程度から追加する方法があります。研究レビューでも、筋肥大に最適な余剰カロリーは明確には確立されていません。(参考文献参照)

一般的には+300〜500kcal/日が使われることがありますが、誰にでも最適という意味ではありません。(参考文献参照)

一気に食べすぎる必要はない

大量にカロリーを追加すると、筋肉だけでなく脂肪も増えやすくなります。レジスタンストレーニング経験者を対象にした研究では、より速い体重増加は主に皮下脂肪の増加を大きくする傾向がありました。(参考文献参照)つまり、

ガリガリだから何でも大量に食べればいいでもありません。

タンパク質を確保する

筋肉を作る材料として、タンパク質も必要です。まず、体重×1.6g/日前後を一つの目安にできます。例えば60kgなら、約96g。65kgなら、約104g。です。

プロテインは補助として使う

食事で、タンパク質80g。目標100g。なら、プロテイン20g程度追加すれば簡単です。プロテインそのものが身体を大きくするのではなく、不足分を埋めるために使います。

炭水化物もたくさん使う

身体を大きくしたい人が、鶏胸肉とプロテインばかり食べると、満腹になりやすい割にカロリーが不足することがあります。そこで、

  • 米

  • パスタ

  • パン

  • オートミール

  • 果物

なども使います。

食が細いなら食事回数を増やす

1食で大量に食べられないなら、

朝

食事

昼

食事

午後

間食

夜

食事

必要なら夜

軽い補食というように分けます。

体重増加を狙うアスリートについてのレビューでも、食事回数を増やすことやエネルギー密度の高い食品、液体食の活用が実践的戦略として挙げられています。(参考文献参照)

液体を使う

食べるのが苦しいなら、

  • 牛乳

  • プロテイン+牛乳

  • ヨーグルト系ドリンク

  • スムージー

なども使えます。固形物だけで全カロリーを摂る必要はありません。

筋トレをする

食べるだけでは、増えた体重の多くが脂肪になる可能性があります。身体を筋肉で大きくしたいなら、レジスタンストレーニングが必要です。

2026年ACSMポジションスタンドでも、レジスタンストレーニングは筋肥大を明確に改善し、筋肥大では週間ボリュームが主要な要因の一つとしてまとめられています。(参考文献参照)

初心者は週2〜3回でいい

最初から週6回やる必要はありません。例えば、

月

全身

木

全身でもスタートできます。時間が取れるなら、月・水・金でもOKです。

重量・回数を記録する

例えば、

1か月目

ダンベルプレス
16kg×8回

3か月目

20kg×10回なら、明確にトレーニングは進歩しています。身体を大きくするなら、食事だけではなく筋トレも成長させる必要があります。

高重量だけが必要ではない

筋肥大は、8〜12回だけで起こるものではありません。低〜高重量まで幅広い負荷で筋肥大が可能です。一方、最大筋力では高重量の方が有利です。(参考文献参照)初心者なら、8〜15回程度を中心にすると扱いやすいでしょう。

体重をゆっくり増やす

初心者〜中級者なら、週0.25〜0.5%程度が一つの参考になります。(参考文献参照)例えば60kgなら、約0.15〜0.30kg/週。1ヶ月なら、約0.6〜1.2kg程度です。

毎日体重を測る

おすすめは、

  • 朝

  • トイレ後

  • 食事前

など条件を揃えること。そして、7日平均を比較します。

体重が増えなければ食事追加

2〜3週間、平均体重が増えない。なら、+100〜200kcal程度追加します。例えば、

ご飯を少し増やす

+100kcal程度

バナナ+牛乳

+200kcal前後

ナッツ追加

+100〜200kcalという調整です。

身体を大きくしたい人におすすめの食品

主食

  • 米

  • パスタ

  • パン

  • オートミール

タンパク質

  • 鶏肉

  • 豚肉

  • 牛肉

  • 魚

  • 卵

  • 牛乳

  • ヨーグルト

  • 納豆

  • 豆腐

カロリー追加

  • ナッツ

  • チーズ

  • 牛乳

  • オリーブオイル

食が細い人の1日例

朝

ご飯
+卵2個
+ヨーグルト

昼

ご飯
+肉
+野菜

間食

バナナ
+牛乳
+プロテイン

夜

ご飯多め
+魚または肉
+豆腐
+野菜

足りなければ

ヨーグルトや牛乳

「ガリガリだから脂肪も増やした方がいい?」

体脂肪が増えること自体を完全に恐れる必要はありませんが、大量の脂肪を増やすことが目的ではありません。あくまで、筋肉を増やしながら体重を増やすことを狙います。

有酸素運動はやめるべき?

絶対にやめる必要はありません。ただし、毎日長時間ランニングしていて、体重がまったく増えないなら、消費カロリー分を食事で補う必要があります。

1ヶ月でムキムキになれる?

難しいです。筋肉づくりは、数か月〜数年単位です。身体が細い人ほど、SNSの短期ビフォーアフターより、半年〜1年後の自分を目標にした方がいいでしょう。

よくある質問

何を食べても体重が増えない

まず1週間の摂取カロリーを記録し、平均体重と比較しましょう。

プロテインを何杯飲めばいい?

回数ではなく、不足しているタンパク質量で決めます。

ガリガリは毎日筋トレした方がいい?

必要ありません。初心者なら週2〜3回でも十分始められます。

体重だけ増えればいい?

身体を筋肉で大きくしたいなら、トレーニングの重量や回数も伸ばしましょう。

まとめ

ガリガリから身体を大きくする方法は、特殊ではありません。

少し多く食べる
+
十分なタンパク質
+
筋トレ
+
睡眠
+
記録

を積み重ねます。