「増量したいけど、結局何を食べればいい?」「鶏むね肉と白米だけ?」「3000kcal食べればいいの?」増量期の食事は、特別な“筋肉飯”を食べることではありません。基本は、

普段の食事をベースに、筋肉を増やすためのエネルギーとタンパク質を不足させないことです。

カロリーは増えますが、それだけで増量食を組む必要はありません。

この記事の結論

増量期の食事は、

  1. 自分の必要カロリーを決める

  2. タンパク質を確保する

  3. 炭水化物をしっかり食べる

  4. 脂質も極端に減らさない

  5. 3食で足りなければ間食を使う

  6. 平均体重を見ながら食事量を調整する

この順番で考えます。

オフシーズンのボディビルダー向けレビューでは、タンパク質1.6〜2.2g/kg/日、脂質0.5〜1.5g/kg/日、残りを主に炭水化物へ配分する方法が提案されています。(参考文献1)

増量期でも「普通の食事」が中心

増量というと、

プロテイン
鶏むね肉
ブロッコリー
白米

だけを想像する人もいます。しかし実際には、

  • 米

  • パン

  • パスタ

  • 肉

  • 魚

  • 卵

  • 乳製品

  • 大豆

  • 野菜

  • 果物

  • ナッツ類

などを組み合わせればOKです。重要なのは、特定の食品ではなく食事全体です。

まずカロリーを決める

例えば維持カロリーが、2500kcalだとします。増量開始時に、+200〜300kcal程度とするなら、2700〜2800kcal程度から始めます。その後、平均体重が増えなければ少し追加します。

タンパク質を確保する

体重70kgなら、1.6g/kgで、約112g。2.0g/kgなら、140g。このくらいを食事全体から確保します。食事だけで不足するなら、プロテインを利用します。

炭水化物を怖がらない

増量期では、炭水化物は重要なカロリー源です。筋トレそのものでもエネルギーを使います。

オフシーズンのボディビルダー向けレビューでは、タンパク質・脂質を確保した残りのカロリーを炭水化物へ配分し、少なくとも3〜5g/kg/日程度を確保する案が示されています。(参考文献1)例えば70kgなら、

210〜350g以上が一つの範囲になります。ただし、これは競技者向けレビューの提案なので、全員が厳密に守る必要はありません。

脂質も必要

脂質は、

  • ホルモン

  • 細胞膜

  • 脂溶性ビタミン

などに関係する栄養素です。「脂肪を増やしたくないから脂質ゼロ」という方法はおすすめできません。

1日の食事例

ここでは、約2700〜2900kcalを想定したイメージ例を紹介します。体格・活動量によって必要量は変わるので、数字をそのままコピーする必要はありません。

朝食

例

  • ご飯200g

  • 卵2個

  • 納豆1パック

  • ヨーグルト

  • バナナ

  • 牛乳

朝食だけで、

炭水化物
タンパク質
脂質

をまとめて摂れます。

朝食を食べられない人

朝から大量に食べるのが苦手なら、

  • バナナ

  • 牛乳

  • ヨーグルト

  • プロテイン

  • おにぎり

など食べやすいものから始めます。増量だからといって、朝から巨大な定食を無理に食べる必要はありません。

昼食

例

  • ご飯250g

  • 鶏肉150g

  • 卵

  • 野菜

  • 味噌汁

昼食は、主食+タンパク質源を中心にします。外食なら、丼だけより、定食形式の方が食品を組み合わせやすいでしょう。

筋トレ前の間食

例えば夕方に筋トレするなら、トレーニング1〜3時間前に、

  • おにぎり

  • バナナ

  • ヨーグルト

  • プロテイン

などを使えます。胃が重くならないものを選びます。

筋トレ後

筋トレ後すぐ夕食を食べるなら、必ずプロテインを挟む必要はありません。帰宅まで時間がかかるなら、プロテイン+バナナなどでつなぐ方法があります。

夕食

例

  • ご飯250〜300g

  • 鮭150g

  • 豆腐

  • 野菜

  • スープ

魚を使えばタンパク質だけでなく、脂質なども摂れます。肉と魚をローテーションすると食事も単調になりにくくなります。

寝る前に足りなければ

その日のカロリーやタンパク質が不足しているなら、

  • ギリシャヨーグルト

  • 牛乳

  • プロテイン

  • 果物

などを追加できます。足りているなら無理に食べる必要はありません。

1日3食で足りないなら4〜6回に分けてもいい

オフシーズンのボディビルダー向けレビューでは、タンパク質を3〜6回程度に分散する方法が提案されています。(参考文献1)例えば、

朝
昼
間食
夜

の4回でも十分シンプルです。

食が細いなら「密度」を上げる

大量の野菜と鶏むね肉だけでは、お腹いっぱいになってもカロリーが不足することがあります。そんな場合は、

  • 米

  • パスタ

  • 牛乳

  • チーズ

  • ナッツ

  • 卵

  • オリーブオイル

など、少量でもカロリーを増やしやすい食品を使います。

体重増加を目的とするアスリートについてのレビューでも、食事回数の増加やエネルギー密度の高い食品、液体食などが実践的な戦略として論じられています。(参考文献2)

逆に「何でも食べればいい」でもない

増量中だからと、

朝:菓子パン
昼:ラーメン
間食:ポテトチップス
夜:揚げ物

だけでもカロリーは増やせます。しかし、

  • 食物繊維

  • ビタミン

  • ミネラル

  • 食品の多様性

まで考えると、食事の中心には向きません。

80〜90%は普通の食品で考える

厳密な割合ではありませんが、日常の大部分を、

  • 主食

  • 肉魚卵

  • 乳製品・大豆

  • 野菜

  • 果物

などで構成し、残りに好きな食品を入れる、くらいの方が続けやすいでしょう。

1週間のローテーション例

肉

月:鶏胸
火:豚肉
水:鶏もも
木:牛肉
金:鶏胸

魚

土:鮭
日:サバ

もちろん毎日魚でも問題ありません。重要なのは、続けられる食生活にすることです。

食事を固定しすぎなくていい

毎日同じメニューなら計算しやすいですが、飽きて続かなくなることもあります。例えば、タンパク質源だけ変更するご飯をパスタへ変更する野菜を変えるなど、基本構造を維持しながら変化をつけられます。

増量食で大事なのは「再現性」

一日だけ4000kcal食べて、翌日は1800kcal。これでは管理しづらくなります。増量では、数週間安定して食べられる食事の方が調整しやすいです。

よくある質問

増量中は白米を多く食べればいい?

白米は便利な炭水化物源ですが、それだけで食事を構成する必要はありません。

毎日鶏むね肉じゃないとダメ?

必要ありません。魚、卵、牛肉、豚肉、大豆、乳製品などを使えます。

野菜は必要?

増量中でも食べましょう。ただし食が細い人は、野菜だけでお腹いっぱいにならないよう食事全体を調整します。

まとめ

増量食で重要なのは、特別な食品ではなく、必要な栄養とカロリーを毎日安定して摂ることです。基本は、

主食
+
タンパク質源
+
野菜・果物
+
必要なら間食

です。