プロテイン・サプリWPIとWPCの違いは?筋肉をつけるならどっちを選ぶべきか解説
WPIとWPCは、ホエイプロテインの加工方法やタンパク質含有率などが異なります。乳糖・価格・飲みやすさを含めた選び方を整理し、筋肉づくりでは食事全体のタンパク質量も大切なことを解説します。
WPIとWPCの違いは?筋肉をつけるならどっちを選ぶべき?
ホエイプロテインを買おうとすると、WPIとWPCという文字をよく見かけます。「高いWPIの方が筋肉がつく?」「WPCじゃダメ?」「お腹を壊しやすいならWPI?」結論から言うと、多くの人はWPCでも十分です。ただし、
乳糖を減らしたい
1食あたりのタンパク質比率を高くしたい
脂質や糖質を少しでも抑えたい
という人はWPIが使いやすい場合があります。
違いを順番に見ていきましょう。
この記事の結論
WPIだから筋肉が劇的に増えるわけではありません。
WPCとは?
WPCは、Whey Protein Concentrateの略です。日本語では、ホエイプロテイン濃縮物などと呼ばれます。ホエイから水分などを取り除き、タンパク質を濃縮したものです。
製法や製品によってタンパク質濃度には幅があります。レビューではWPCのタンパク質含有率はおおむね30〜89%程度とされ、それ以外に乳糖や脂質なども残ります。(参考文献参照)
WPIとは?
WPIは、Whey Protein Isolateの略です。WPCよりさらに処理を進め、タンパク質を高濃度にしたものです。
食品科学のレビューでは、WPIは一般にタンパク質90%以上で、乳糖や脂質がかなり少ないとされています。(参考文献参照)
一番大きな違いは「タンパク質の純度」
例えば同じ100gの粉でも、WPCよりWPIの方が、タンパク質の割合が高くなる傾向があります。そのため同じタンパク質20gを摂る場合、WPIの方が少ない粉量で済むことがあります。ただし実際の商品では製品ごとに違うので、
商品ラベルを見ることが重要です。市販サプリメントを分析した研究では、表示されたタンパク質含有率と実測値に差がある製品も確認されています。(参考文献参照)
乳糖の量も違う
WPIでは加工によって乳糖がかなり除去されます。一方、WPCにはWPIより乳糖が残りやすい傾向があります。(参考文献参照)そのため、牛乳を飲むと、
という人は、WPIの方が合う場合があります。ただし、乳糖不耐症の程度には個人差があります。WPIなら全員絶対に症状が出ない、という意味ではありません。
WPIの方が筋肉がつく?
ここが一番気になるところでしょう。結論として、WPIだから筋肥大効果が明確に大きいとは言い切れません。
WPC・WPI・WPHなどのホエイタンパク質を比較した系統的レビュー・メタ分析では、除脂肪量について明確な優位性を示す十分な証拠は確認されていません。研究数も限られており、さらに検討が必要とされています。(参考文献参照)
つまり、筋肉をつける目的なら、「WPIじゃないと意味がない」ということではありません。
残念ながら、そんな単純ではありません。
筋肥大で重要なのは総タンパク質量
WPIかWPCかより先に確認したいのが、1日に必要なタンパク質が摂れているかです。例えば、体重70kgで約112gを目標にしているのに、1日60gしか摂れていない。この状態で、「WPIとWPCどっちが最強?」
と悩んでも優先順位が逆です。まずは必要量を確保しましょう。
WPCのメリット
1. 比較的安い
一般的にWPIより加工工程が少ないため、安く販売されることが多いです。毎日飲むなら価格差は大きくなります。
2. 十分なタンパク質を摂れる
筋肉づくりに必要なタンパク質源として普通に利用できます。
3. 選択肢が多い
多くのメーカーがWPC商品を販売しているので、
から選びやすいのもメリットです。
WPIのメリット
1. タンパク質含有率が高い
同量の粉末ならWPIの方がタンパク質割合が高い傾向があります。
2. 乳糖が少ない
乳糖でお腹が不調になりやすい人には大きなメリットになる場合があります。
3. 脂質・糖質も少なくなりやすい
製品によりますが、より純度を高めた結果、タンパク質以外の成分が少なくなります。
WPIのデメリット
最大のデメリットは、価格です。筋肉をつけるうえでWPCとの差が明確とは言えないため、WPCを問題なく飲める人が無理に高価なWPIへ変える必要はありません。
WPCのデメリット
WPIより乳糖や脂質などが残りやすいため、乳製品でお腹の調子を崩しやすい人には合わない場合があります。
こんな人はWPCがおすすめ
プロテイン初心者
とにかくコスパを重視したい
牛乳でお腹を壊さない
1日1〜2回継続して飲みたい
タンパク質量を普通に補えればOK
こんな人はWPIを検討
WPCでお腹がゴロゴロする
乳糖をできるだけ減らしたい
タンパク質濃度を高くしたい
脂質・糖質を少しでも抑えたい
価格より飲みやすさを優先したい
「WPIだから高品質」とだけ判断しない
WPIであることだけで良い商品とは限りません。プロテインを選ぶ際には、
1食あたりタンパク質量
価格
内容量
1gのタンパク質あたり価格
味
溶けやすさ
原材料
継続しやすさ
まで確認しましょう。
その比較はかなり実用的です。
価格比較するときの計算方法
例えば、
商品A
価格:3,000円
内容量:1,000g
タンパク質:75%
タンパク質総量は、750g。3,000 ÷ 750= タンパク質1gあたり4円
商品B
価格:4,000円
内容量:1,000g
タンパク質:90%
総タンパク質900g。4,000 ÷ 900=約4.4円。こうすると実際のコスパを比較しやすくなります。
よくある質問
初心者はWPCでいい?
WPCでお腹の問題がなければ十分選択肢になります。
WPIの方が吸収が速い?
どちらもホエイタンパク質です。WPIは成分がより精製されていますが、長期的な筋肥大では吸収速度の小さな違いより、総タンパク質量などの方が重要です。
WPCで下痢するならWPI?
乳糖が原因の場合、乳糖が少ないWPIへ変えることで改善する可能性があります。ただし症状の原因が乳糖とは限らないので、必ず改善するとは限りません。
まとめ
WPIとWPCの違いをシンプルにまとめると、WPC=安くて十分使えるWPI=高純度・乳糖少なめ・価格高めです。筋肉をつけるために、WPIでなければならないわけではありません。
WPCを問題なく飲めるなら、コスパの良いWPCで十分です。一方、乳糖やお腹の不調が気になるならWPIを検討しましょう。