筋肉をつける食事というと、プロテインばかり注目されます。でも身体は、タンパク質だけで動いているわけではありません。筋肉をつけるには、

  • タンパク質

  • 炭水化物

  • 脂質

  • ビタミン

  • ミネラル

  • 食物繊維

  • 水分

を含め、食事全体を整える必要があります。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」でも、健康維持のためのエネルギー・各栄養素について基準が示されています。(参考文献参照)

タンパク質は重要ですが、それだけではバランスが足りません。

この記事の結論

筋肉づくりでは、

最優先

  • 総カロリー

  • タンパク質

  • 炭水化物

  • 脂質

その土台を支える

  • ビタミン

  • ミネラル

  • 食物繊維

  • 水分

まで考えます。

1. タンパク質

筋肉を構成する材料として最も有名な栄養素です。筋トレをする人では、1.6g/kg/日前後が一つの分かりやすい目安です。オフシーズンの自然なボディビルダーでは、1.6〜2.2g/kg/日が提案されています。(参考文献参照)

タンパク質源

  • 鶏肉

  • 牛肉

  • 豚肉

  • 魚

  • 卵

  • 牛乳

  • ヨーグルト

  • 大豆

  • 納豆

  • 豆腐

  • プロテイン

など。一つの食品だけに偏らない方が、他の栄養素も摂りやすくなります。

2. 炭水化物

炭水化物は、筋トレのエネルギー源として重要です。筋グリコーゲンを補い、高いトレーニング量を維持する助けになります。増量期のボディビルダー向けレビューでは、3〜5g/kg/日以上

が一つの実践的な範囲として提案されています。(参考文献参照)

炭水化物源

  • ご飯

  • パン

  • パスタ

  • そば

  • うどん

  • オートミール

  • じゃがいも

  • さつまいも

  • 果物

など。

3. 脂質

脂質は悪者ではありません。脂質には、

  • エネルギー

  • 細胞膜

  • 脂溶性ビタミンの吸収

  • ホルモン産生

などの役割があります。オフシーズンでは、0.5〜1.5g/kg/日程度が提案されています。(参考文献参照)

脂質源

  • 魚

  • 卵

  • ナッツ

  • オリーブオイル

  • アボカド

  • 肉

  • 乳製品

など。

4. ビタミンD

ビタミンDは、骨やカルシウム代謝などに関係します。筋機能との関連も研究されています。食品では、

  • 鮭

  • サバ

  • イワシ

  • 卵黄

  • きのこ類

などから摂れます。

5. ビタミンB群

ビタミンB群は、エネルギー代謝などに関わります。筋トレをするから大量に摂れば筋肉が増える、というものではありません。不足しない食事をすることが基本です。食品例:

  • 肉

  • 魚

  • 卵

  • 大豆

  • 穀類

  • 野菜

など。

6. ビタミンC

ビタミンCは、抗酸化作用やコラーゲン合成などに関わります。食品なら、

  • ピーマン

  • ブロッコリー

  • キウイ

  • 柑橘類

  • じゃがいも

など。

7. カルシウム

骨だけでなく、筋収縮にも関係するミネラルです。食品例:

  • 牛乳

  • ヨーグルト

  • チーズ

  • 小魚

  • 豆腐

など。

8. マグネシウム

マグネシウムは、多くの酵素反応やエネルギー代謝、筋肉・神経の機能に関わります。食品例:

  • ナッツ

  • 大豆

  • 海藻

  • 全粒穀物

  • 野菜

など。

9. 鉄

鉄は、酸素運搬に重要です。不足すると、疲労感や運動パフォーマンスに影響することがあります。食品例:

  • 赤身肉

  • 魚

  • 貝類

  • 大豆

  • 小松菜

など。特に女性や食事制限が大きい人は不足に注意します。

10. 亜鉛

亜鉛は、多数の酵素反応やタンパク質合成などに関係します。食品例:

  • 牡蠣

  • 牛肉

  • 豚肉

  • 卵

  • ナッツ

など。ただし、サプリで大量に摂れば筋肉が増えるという意味ではありません。

11. カリウム

カリウムは、細胞内の主要なミネラルで、筋肉や神経機能に関係します。食品例:

  • バナナ

  • いも類

  • 野菜

  • 果物

  • 豆類

など。

12. ナトリウム

ナトリウムも身体には必要です。特に大量に汗をかく人では、水分と一緒に失われます。ただし日本では、むしろ食塩を摂りすぎる人が多いため、「筋トレしているから塩を大量追加」とは考えない方がいいでしょう。

13. 食物繊維

食物繊維は、腸内環境や排便、生活習慣病予防などに重要です。筋肉へ直接変わる栄養ではありませんが、健康的に増量を続けるために大切です。食品例:

  • 野菜

  • 果物

  • 豆類

  • 海藻

  • きのこ

  • 穀類

など。厚生労働省の2025年版食事摂取基準でも、食物繊維は生活習慣病予防の観点から目標量が設定されています。(参考文献参照)

14. 水分

筋肉も多くの水分を含みます。脱水すると、

  • 集中力

  • 運動能力

  • 体温調節

へ影響します。筋トレ中は、喉が渇く前後で適切に水分を摂りましょう。大量に汗をかく場合は、電解質も考慮します。

「筋肉に良い栄養素ランキング」は考えすぎなくていい

例えば、亜鉛が筋肉に大事。だから、亜鉛だけ大量摂取。これは違います。身体では多くの栄養素が協力して働いています。だから基本は、特定栄養素の大量摂取ではなく、食事全体を整えることです。

サプリより食事を先に見る

サプリメントは、不足を補うには便利です。しかし、

朝:プロテイン
昼:菓子パン
夜:ラーメン
+マルチビタミン

より、普通の食事を整える方が優先です。

筋肉づくりの食品構成

1食ごとに、

主食

米・パン・麺

主菜

肉・魚・卵・大豆

副菜

野菜・海藻・きのこ

必要なら

乳製品・果物と考えると栄養を整えやすくなります。

1日の例

朝

ご飯
卵
納豆
ヨーグルト
果物

昼

ご飯
鶏肉
野菜
味噌汁

間食

バナナ
牛乳
プロテイン

夜

ご飯
鮭
豆腐
野菜
きのこ

このような構成なら、マクロ栄養素だけでなく、ビタミン・ミネラルも摂りやすくなります。

よくある質問

マルチビタミンを飲めば野菜はいらない?

おすすめできません。食品には食物繊維など、サプリだけでは置き換えにくい要素もあります。

筋トレしているなら鉄サプリは必要?

不足が確認されていないのに全員が飲む必要はありません。鉄は過剰摂取にも注意が必要です。

マグネシウムや亜鉛は筋肥大する?

不足を防ぐことは重要ですが、十分摂れている人が大量追加すれば筋肉が増えるとは限りません。

まとめ

筋肉づくりでは、タンパク質だけを見るのではなく食事全体を見ることが重要です。優先順位は、

カロリー
↓
タンパク質
↓
炭水化物・脂質
↓
ビタミン・ミネラル
↓
食物繊維・水分

くらいに考えると分かりやすいでしょう。